ビッグフレーム(BF)は、大手ハウスメーカーの住友林業が開発したオリジナル構法。型式適合認定を取得した独自の技術です。
SE構法は、株式会社NCN(エヌ・シー・エヌ)が提供している耐震構法で、「全棟構造計算ーSE構造材供給ー検査・保証」というシステムで一括供給しています。ビッグフレームは住友林業でしか施工できませんが、SE構法は登録施工店になれば施工可能で、全国に500社以上の工務店等が登録しています。
どちらも高い「耐震性」を備え、柱と梁の接合部は剛接合の木質ラーメン構造。2025年の法改正にも十分に対応できるスペックを持っており、比較検討されることが多いです。
ビッグフレーム構法では、幅560mm×105mmの太い構造材「ビッグコラム」を用いており、その強度は壁倍率に換算して22.4倍相当と非常に高い数値を持っています。
SE構法は、集成材の柱と梁を専用の「SE金物」で接合するラーメン構法です。耐力壁には「耐力壁パネル」等を使用し、従来は壁倍率14相当が最大でしたが、最新の仕様(Ver.3等)では壁倍率20倍を超える高耐力壁も登場しており、進化を続けています。
数値上では拮抗していますが、一般的な在来軸組構法の壁倍率に比べれば、どちらも高い強度を誇ります。特に、省エネ化で窓ガラスや断熱材が重くなった現在の住宅においても、少ない壁量で大空間を実現できるのが両者の強みです。
柱と梁の接合金物には、ビッグフレームもSE構法も独自で開発した手法を取り入れています。ビッグフレームではオリジナル接合金物「メタルタッチ」を用い、現場で施工者がボルトの締め付け作業をおこないます。
対して、SE構法では「Sボルト」などの特殊金物を使用します。高い精度が求められる金物の取り付けは、品質管理されたプレカット工場で事前に行われるため、現場では「ドリフトピン」を打ち込む等の作業で組み上げが可能となり、施工精度のバラつきを抑える工夫がされています。
耐震等級は、ビッグフレームもSE構法も最高ランクの「耐震等級3」が標準的です。ただし、その安全性を証明するアプローチが異なります。
ビッグフレームは、国から認められた「型式適合認定」に基づき、膨大な実験データに裏付けられた設計ルールで安全性を担保しています。
一方、SE構法は鉄骨造やビル建設と同様の「許容応力度計算」という高度な構造計算を全棟で実施しています。2025年の法改正により、一般的な木造住宅(新2号建築物)でも構造審査が厳格化されましたが、SE構法は元々それ以上の基準で計算しているため、法改正後も変わらぬ安心感があります。
ちなみに、開発元の住友林業と株式会社NCNでは実大振動台実験が行われており、その様子や結果を公式サイトなどで公開しています。SE構法ではさらに、建物が壊れるまで力を加え続ける「静的加力倒壊実験」やウォールスタット解析など、構造専門会社ならではの詳細なデータ公開が行われています。


先細りしていく住宅市場において、工務店・住宅会社が利益を確保するためには、何を武器に自社の強みを打ち出していくのか、他社とどう差別化していくのかを明確にし、施主にアピールすることが重要です。ここでは、工務店が加盟できる耐震性に優れた工法を提供している会社の中から、加盟店数が多かった支持されている3社を紹介します。