住宅デザインにおいて、大空間を取り入れた間取りは人気があります。特にキッチン・ダイニング・リビングとひとつながりにした大空間は定番で、開放感があり、家族との距離感も適度にとれる過ごしやすい空間になります。
大空間の住宅はただ広ければいいと言うものではなく、そこにプライバシーの確保や光と風通しの良さ、そして耐震性などの安心・安全な設計があってこそです。また、広くなければ大空間にはできないといったことはなく、狭小住宅でも吹き抜けやスケルトン階段などで視界を広げるデザインも可能です。
大空間向けの構法としては、SE構法・ツーバイフォー・テクノストラクチャー構などがあります。
徹底的に品質管理された構造用集成材の部材を使い、柱や梁そのものを互いに剛接合して強い構造躯体にする、耐震性にすぐれた木造構法の一つです。的確な構造計算で、30畳を超えるLDKやワンフロア全ての仕切りを無くしたワンルーム空間など、内部に柱や壁が少ない大空間を作ることができます。また、ヨコだけでなく、天井などのタテへの広がりも設計できます。
最低限必要な構造壁は確保し、構造上動かせる壁で部屋と部屋の区切りをつくる「スケルトン&インフィル」で、将来的なリフォームも可能にしています。
面と面で家を組み立てていく、床・壁・天井が一体化した六面体のモノコック構造です。間仕切りや柱をあまり必要としないので、広い空間を確保することもできます。
在来工法に比べると狭いと言われていますが、24帖(40㎡)まで可能。上部床面の補強をおこなえば、36帖(60㎡)の広さの大空間が作れます。一般住宅では十分な広さです。
ただ、面自体が構造体となっているので間取りの自由度が低く、後々リフォームしようとしても難しいです。また、大きな窓も設置しにくいので、一度作った大空間は、小さくすることはできても大きくすることはできません。
柱や壁を省いた大空間が可能。グランドテクノビームが階上の荷重(床や屋根など)を強力に支えるので、一戸建てだけでなく集会所や作業室などの大きな空間が必要な施設・建物にも対応可能。「たわみ」もほとんど進行しない安心・安全の構造計算がされています。
先細りしていく住宅市場において、工務店・住宅会社が利益を確保するためには、何を武器に自社の強みを打ち出していくのか、他社とどう差別化していくのかを明確にし、施主にアピールすることが重要です。ここでは、工務店が加盟できる耐震性に優れた工法を提供している会社の中から、加盟店数が多かった支持されている3社を紹介します。