工務店経営では、注文住宅や規格住宅の建築以外に、リフォーム・リノベーション事業も展開が重要なポイントです。ここではリフォーム・リノベーション事業が重要な理由や展開する場合の注意点を紹介します。
新築の家づくりだけを行っていても成功できていた時代は、もう終わりです。どんどんと新築の依頼が入っていた工務店でも、今は新築数が大幅に減少。国内の新築市場は、これから大きく伸びていく可能性はありません。人口の減少、少子化、高齢化と、新たに家を建てようとする人は少なくなっています。だからこそ、工務店経営を成功・安定させるためには、リフォーム・リノベーション事業が重要です。
建てた家の老朽化によるリフォームやリノベーションだけでなく、中古の住宅を購入してリフォーム・リノベーションするという傾向が高まっています。やはり長引く不景気や物価高の影響は強く、節約志向の高まりによってリフォームやリノベーションを検討する人が増えているのです。家を建てるのではなく、今ある空き家を有効活用していこう、という雰囲気は世の中全体で広まっています。
リフォーム・リノベーション事業に参入している工務店は多数います。大手メーカーは知名度が高く、顧客も多いでしょう。そこで工務店がリフォーム・リノベーション事業に参入し、成功を収めるために大事なポイントは「専門性のアピール」です。
自社が得意とする分野、独自性を見つけ、大手メーカーには負けない専門性をアピールしましょう。しっかりとブランディングができていれば、他社よりも単価が高かったとしても、顧客に選んでもらえる可能性は高いです。
リフォーム・リノベーション事業に限ったことではありませんが、顧客の要望やニーズなどをくみ取り、納得のいく提案を行うことが大切です。そのためには営業マンの接客力の高さや豊富な知識が必要になるでしょう。相談の段階で「この工務店ならきっと理想のリフォーム・リノベーションができるだろう」と感じてもらえれば、契約につながる可能性もアップします。
新築だけでは工務店経営が難しい、より多くの顧客をもつために対策を立てたい、という工務店は、リフォーム・リノベーション事業への参入を検討しましょう。参入する場合は、どのようなコンセプトにするのか、強みはどこにあるのか、自社をもう一度見つめなおすことが大切です。
先細りしていく住宅市場において、工務店・住宅会社が利益を確保するためには、何を武器に自社の強みを打ち出していくのか、他社とどう差別化していくのかを明確にし、施主にアピールすることが重要です。ここでは、工務店が加盟できる耐震性に優れた工法を提供している会社の中から、加盟店数が多かった支持されている3社を紹介します。