自社のホームページの認知度を高め、多くの顧客に閲覧してもらうためには、検索上位に表示されるためのSEO施策やアクセスを誘導するリスティング広告など、さまざまな方法を取り入れる必要があります。実際に集客できるようになるまでには、時間もお金も、手間もかかるでしょう。
一方でポータルサイトの場合、すでに多くのユーザーが利用しているため、ポータルサイトを訪れたユーザーが自社の情報を閲覧しやすくなります。すぐに依頼先を見つけたい顧客はもちろん、家づくりに漠然とした興味を持つ顧客や、じっくり比較・検討したい顧客にもアプローチでき、効率的に集客を進められます。
ポータルサイトは、それぞれ掲載する内容のフォーマットや掲載までの手順が定められています。Webに関して専門的な知識がない場合でも、すぐに広告を掲載できます。
特に、中小の工務店は、Webマーケティングのために割ける時間も人材も限られています。専門的な知識を習得することなく広告を掲載できる点は、重要な利点です。
さまざまな工務店が広告を記載しているポータルサイトでは、より自社を選んでもらおうと考え、競い合うような形になりがちです。他社よりも安くして興味を引こうとすると、価格競争が発生するリスクが高まります。ポータルサイトで集客ができても、値下げせざるを得なくなってしまい、その結果、利益が大幅に減少する可能性があります。
ポータルサイトは、工務店の広告を掲載することで発生する登録料や、顧客の紹介につながった際の紹介料などで利益を得ています。ポータルサイトを経由して新規の依頼を受けても、そのうちの何割かはポータルサイトに支払わなくてはなりません。自社で集客した場合と比較すると、どうしても利益は少なくなります。
ポータルサイトを利用する前に、まずは掲載の目的とターゲット、そして予算を明確にしましょう。問い合わせやホームページへの流入を増やしたい場合は、具体的に何件増加させたいかを数値化して目標を設定しましょう。そして、ターゲットの選定も重要です。
家族構成や希望エリア、収入やライフスタイルなど、具体的なターゲット像を設定することで、戦略を立てやすくなります。それと同時に、予算もしっかりと考えておきましょう。予算によって、利用に適した媒体やプランなどが決まります。工務店では、広告宣伝費にかけられる目安を売り上げの3~5%とすることが一般的です。
ポータルサイトには、数多くの工務店が掲載されています。さまざまな工務店が掲載される中、自社を選んでもらうためには、競合との差別化を図るための特徴を明確にする必要があります。
他社と比較して自社はどのような点が強みなのか、どんなお客様にとって適している工務店なのかを分析し、掲載する情報を精査しましょう。ユーザーに『ここはほかの工務店とは異なる』と感じてもらえるページを作成することが理想です。
ポータルサイトは、工務店の集客において有効な手段の一つです。自社に興味を持ってもらうきっかけとして役立てましょう。ただし、ポータルサイトを利用する際にはデメリットもあります。
他社との競合に勝つためには、独自性を明確にすることが重要です。
ポータルサイトだけに頼り切らず、自社のホームページの内容を充実させる、広告の内容で他社との差別化を図るなどして、ポータルサイトで効率的に集客を進めるように工夫しましょう。
先細りしていく住宅市場において、工務店・住宅会社が利益を確保するためには、何を武器に自社の強みを打ち出していくのか、他社とどう差別化していくのかを明確にし、施主にアピールすることが重要です。ここでは、工務店が加盟できる耐震性に優れた工法を提供している会社の中から、加盟店数が多かった支持されている3社を紹介します。