お盆前は、多くの人が休暇の準備に忙しく、新築やリフォームについてじっくり検討する時間が取りづらくなります。そのため、7月下旬から8月上旬にかけては、来場者数や問い合わせ件数が徐々に減少する傾向があるでしょう。
また、この時期は工務店側も夏季休業の準備で忙しくなることが多く、営業活動が停滞しがちです。
お盆期間中（8月13日〜16日頃）は、工務店の集客が落ち込む時期の1つです。多くの工務店が休業するだけでなく、見込み客も帰省や旅行で不在にしていることが多いため、展示場やモデルハウスへの来場者数は大幅に減少します。
特に地方ではこの傾向が強く、都市部でも通常時の3～5割程度にまで集客数が減少するケースがあります。
お盆明けは、帰省先で家族と住宅について話し合う機会があったり、休暇中に住宅情報を収集したりした人が動き出す時期です。そのため、8月後半から9月初旬にかけては、問い合わせ件数や来場者数が徐々に回復していく傾向が見られます。
中には、帰省を機に地元での住宅建築を検討し始めるケースもあるため、Uターン・Iターン需要を掘り起こす機会にもなります。
お盆期間中でも、予約制のイベントを開催することで、効率的に集客を図れます。少人数制の見学会や相談会など、アットホームな雰囲気のイベントが効果を発揮します。
効果的なイベント企画については、「工務店の集客に役立つイベント」で詳しく解説しています。
お盆期間は地元に帰省する人が多い時期です。地元での家づくりを検討している帰省客をターゲットにした広告展開が効果をもたらします。
地元紙や地域情報誌への広告を掲載したり、Uターン・Iターン需要に訴求するキャッチコピー（「今こそ地元での家づくりを考えるチャンス」など）を添えたりすると、帰省客の目に留まりやすくなります。
お盆期間限定のキャンペーンの実施は、集客の効果を高めてくれるでしょう。お盆は家づくりを検討する人が減るとはいえ、一定数以上は長期休みだから家づくりについてしっかり考えたい、という人もいます。
お盆限定・夏季限定・8月限定などの「限定」を押し出すと、顧客の関心を引きつけることが期待されます。
キャンペーンの効果的な実施方法については、「工務店の集客に役立つキャンペーン」をご参照ください。
お盆期間中も、SNSを活用した情報発信を継続することが重要です。お盆休業のお知らせと再開日、スタッフの夏季休暇の様子、現場の進捗状況の共有、夏を快適に過ごせる住宅の特徴、秋以降の住宅イベントの先行案内など、潜在顧客との接点を絶やさないようSNSを通じた情報発信を継続することが大切です。
お盆期間中の集客減少を補うために、お盆前後の営業体制を工夫することも効果的です。
お盆前後の営業時間延長や休日営業を実施したり、お盆明けに特別相談会を開催したりするなど、イレギュラーな営業体制の検討も求められます。
また、お盆期間中も予約制で個別相談を実施したり、オンライン相談を開催したりすることで、工務店側も無理のない営業体制の構築につながります。
お盆期間中は来場者が少ない分、通常の業務が落ち着いています。この時間を活用して、秋以降の集客に向けた準備や社内体制の強化を図りましょう。
秋に開催するイベントの企画や、営業資料・カタログの見直し、ホームページやSNSコンテンツの充実、スタッフ研修の実施など、実行可能な業務は多岐にわたります。
お盆期間は集客が落ち込む時期ですが、この時期だからこそできる集客活動や準備があります。帰省客をターゲットにしたイベントやキャンペーン、SNSを活用した情報発信などを計画的に実施することで、集客の減少を緩和する効果が期待されます。
また、お盆期間中の時間を有効活用して、秋以降の集客に向けた準備を進めることも重要です。お盆休みを効率よく活用できるように、戦略を立ててみましょう。
先細りしていく住宅市場において、工務店・住宅会社が利益を確保するためには、何を武器に自社の強みを打ち出していくのか、他社とどう差別化していくのかを明確にし、施主にアピールすることが重要です。ここでは、工務店が加盟できる耐震性に優れた工法を提供している会社の中から、加盟店数が多かった支持されている3社を紹介します。
